2025年4月14日
ラオスで4月に行われる「ソンクラーン」は、正式には「ピーマイ・ラオ(ປີໃໝ່ລາວ)」と呼ばれる、旧暦の新年を祝う大切な行事です。タイの「ソンクラーン」と似た文化を持っていますが、ラオス独自の習慣やあたたかい家族のつながりが色濃く残る、一年で最も大切な行事なんです。
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📅 いつ行われるの?
2025年のピーマイ・ラオは、4月14日(月)~16日(水)の3日間が公式日程です。ただし、実際にはその数日前から前夜祭のような雰囲気が始まり、11日頃から始まる地域もあります。町は少しずつお祭りムードに染まっていきます。
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🧼 どんな意味があるの?
ソンクラーンは単なるお祭りではなく、**新年を迎えるにあたって「心と身体を清める」**という深い意味を持っています。
🌿 仏像やお年寄りに水をかけて敬意と感謝を表す
💧 水は「悪い運気を洗い流す」象徴、そして幸運を呼び込む
🙏 お寺にお参りし、徳を積む
🕊️ 家族やご先祖様とのつながりを大切にする日
まさに、「日本のお正月」と「お盆」が合体したような意味合いなんです!
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💰子どもから親へ「お小遣い」を渡す文化
日本では子どもがお年玉を“もらう”のが普通ですが、ラオスではこの時期、子どもが両親や年上の親戚に「お小遣い(心づけ)」を渡すという習慣があります。
これには、
【両親への感謝】 ・ 【長寿を祈る】
家族を敬う気持ち が込められていて、お金の額よりも「思いやり」の気持ちが大切とされています。
特に14日の朝一番に渡すのが良いとされていて、毎年それを楽しみにしているお母さん・お父さんも多いそうですよ😊
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🏠日本に嫁いだラオス人女性たちも…
ラオスでは、たとえ日本に嫁いだとしても、年に一度のピーマイには里帰りをするのが自然な風習です。遠く離れていても、家族とのつながりを大切にする気持ちは変わりません。
「ソンクラーンに帰省できることは、親孝行にもなるし、自分自身の心もリセットできるんです」と話す奥様も多いそうです😊
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🎉水かけ祭りだけじゃない、心のこもった行事
観光客には「水かけ祭り」が有名ですが、本来のピーマイ・ラオは家族やご先祖様への思いを新たにする厳かな一面も持ち合わせています。
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🍽 ソンクラーンの料理:ピーマイを彩るごちそうたち
ピーマイ・ラオの期間中、ラオスの家庭ではご先祖様へのお供えや家族の団らん、来客を迎えるために伝統料理がたくさん並びます。
🥥 カオニャオ(もち米):ラオスの主食。竹のカゴ「ティップカオ」に入れて供されます
🐟 ラープ(ラープ・ムーなど):ミントやライムで味付けした肉・魚のスパイシーなサラダ。「幸運・繁栄」を意味する縁起物
🍲 ソムパー(魚のスープ):発酵魚やタマリンドを使った酸味のある伝統スープ。胃を整える役割も
🍌 カオトム(バナナの葉包みの餅菓子):もち米、バナナ、ココナッツを葉で包んで蒸した優しい味わい。ピーマイの供え物としても人気!
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👗 衣装:晴れの日には民族衣装で
ピーマイの時期には、女性たちは色とりどりの**「シン(ສິ້ນ)」というラオスの伝統スカート**をまといます。
トップスは刺繍やレースの入ったブラウスが一般的で、お寺参りや正式な場面には欠かせない装いです。
男性も、**ラオス風シャツ(サバイやバンドカラー)に腰布(パーカマ)**を合わせることが多く、家族全員でおしゃれを楽しむ日でもあります✨
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💖 最後に・・・
ピーマイ・ラオは「水をかけるお祭り」として知られていますが、その本質は家族や伝統、心の浄化。
現地の方々にとっては、感謝を伝え、未来を願う神聖であたたかな時間なのです。
日本ではまだあまり知られていないこの行事。
日本の皆さんにも、ぜひこの機会にラオス文化の豊かさ・美しい文化を知ってもらえたら嬉しいです✨
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