2025年4月15日
タイでは4月に「ソンクラーン(สงกรานต์)」と呼ばれる伝統行事が行われます。これは「ピーマイ・タイ(ปีใหม่ไทย)」=タイの新年にあたり、旧暦に基づいた一年の始まりを祝う大切な行事です。
ラオスにも同じ時期に「ピーマイ・ラオ(ປີໃໝ່ລາວ)」という新年行事がありますが、タイが観光客も巻き込む華やかでにぎやかな水かけ祭りとして有名なのに対し、ラオスでは家族やご先祖への感謝を重んじた、より“静かで心あたたまる行事”として行われるのが大きな違いです。
📅 いつ行われるの?
2025年のソンクラーンは、**4月13日(日)〜15日(火)**の3日間が公式な祝日。
ただし、都市部や観光地では11日頃からすでに水かけムードが漂い、パタヤなど一部の地域では19日まで続くこともあります。タイ全土が祝祭ムードに包まれる、まさに国を挙げた行事です!
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🧼 どんな意味があるの?
「ソンクラーン」はただの水かけ祭りではありません。
もともとは、仏教の精神に基づいた「心と体を清める日」。
それぞれの行動には、意味や祈りが込められています。
• 🌿 仏像に水をかけて、徳を積む
• 💧 家族や年長者に水をそっとかけて、感謝と長寿を祈る
• 🙏 お寺に参拝して、功徳を積み、新年の幸福を願う
• 🕊️ 古いものや厄を水で洗い流し、「心のリセット」をする
特に高齢の方々には、手を合わせながら優しく水をかけるのがマナー。日本のお正月に似た「厳かで家族的な一面」がソンクランの本質なのです。
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💰長者から子どもへ「お年玉」を渡す文化(日本と同じ!)
タイのソンクラーンでは、日本のお正月のように、年長者から子どもにお金を渡す習慣があります。この時期、両親や親戚から子どもたちにお小遣いや贈り物が渡され、子どもたちの健やかな成長や幸運を願う気持ちが込められています。
この伝統には、家族への感謝や繁栄を祈る意味が込められており、お金の額よりも**“心のこもった贈り物”**として重視されています。
特に、ソンクラーンの初日に子どもたちが年長者からお年玉をもらうことが多く、家族が集まるこの瞬間を楽しみにしている子どもたちも多いのだとか😊
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🏠日本に嫁いだタイ人女性たちも…
タイでは、たとえ日本に嫁いだとしても、年に一度のソンクラーンには里帰りをすることが一般的な風習です。**遠く離れていても、家族とのつながりを大切にする気持ちは変わらず、**毎年この時期を楽しみにしているタイ人女性が多いです。
「ソンクラーンの時期に帰省することは、親孝行の一環であり、**自分自身の心をリセットする大切な時間でもあるんです」と話す奥様も多く、家族とともに過ごす時間を大切にしていることが伺えます
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🎉水かけ祭りの賑やかさも見どころ!
現代のソンクラーンでは、街中で大規模な水かけバトルが繰り広げられます。
特にバンコクのカオサン通りやチェンマイ旧市街、パタヤのビーチ通りなどでは、観光客も地元の人々も入り混じって大盛り上がり!
• 子どもから大人まで水鉄砲片手にずぶ濡れ
• 音楽やパレード、泡パーティーなどのイベントも
• 夜遅くまで続く、笑顔と笑い声の絶えない時間
※ただし、年配の方や僧侶、妊婦さんには水をかけないのが基本的なマナーです。
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🍽ソンクラーンの料理:新年を祝う家庭の味
ソンクラーン期間中は、家族が集まる食卓も華やかになります。
• 🥥 カオチェー(冷やし香りご飯):暑さをしのぐ伝統料理。ジャスミンの香りが爽やか
• 🍗 ガイヤーン(焼き鳥)&ソムタム(青パパイヤのサラダ):家族みんなで囲む屋外料理の定番
• 🍮 カノムトム(ココナッツ餅):甘くてモチモチ、新年を祝う縁起菓子
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👗衣装:タイの伝統衣装で正装スタイルも
女性たちは「チュットタイ(ชุดไทย)」と呼ばれる伝統衣装を着て、お寺参りや公式行事に参加します。シルク素材の巻きスカートやショール、ビーズ刺繍などが特徴で、カラフルで華やか。
男性も、立ち襟のシャツ(ラッチャパット)やタイシルクの腰布を身にまとい、晴れの日にふさわしい装いで新年を迎えます。
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💖 最後に・・・
ソンクラーンは「水かけ祭り」として知られていますが、その本質は家族や先祖への感謝、心の浄化にあります。
タイの人々にとっては、新しい年を迎えるにあたって、過去を清め、未来に向けて希望を抱く神聖であたたかな時間なのです。
水をかけることで悪運を洗い流し、幸運を呼び込むという信仰が根付いており、この行事はタイの文化や伝統が色濃く息づいている瞬間とも言えます。
日本ではまだあまり知られていないかもしれませんが、ぜひこの機会にタイの豊かな文化と、心温まるソンクラーンの魅力を感じていただけたら嬉しいです✨
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