2025年3月29日
アメリカ地質調査所(=USGS)によりますと、
日本時間の28日午後3時20分頃、ミャンマー第2の都市マンダレー近くのガイン地方域内を震源とする強い地震が発生しました。
地震の規模を示すマグニチュードは7.7。
震源の深さは10キロと推定。
また、午後3時32分頃にもマグニチュード6.4の余震が観測されました。
各ソーシャルメディアの現在の情報をまとめると、
■震源地と影響範囲
震源地は北緯22.0度、東経95.9度の地点。
震源が内陸部であったため、津波の心配はありません。
震源近傍では日本の震度6弱から6強に相当する激しい揺れが観測。
マンダレー市内や周辺地域で大きな被害が出ているそうです。
■被害状況
◎マンダレー市
建物の倒壊や損壊が報告されており、負傷者や行方不明者が多数発生している模様です。また、現地の気温は非常に高く、特にマンダレーでは最高気温42°Cが予想されており、被災者の健康管理や救援活動に影響を及ぼす可能性があります。
◎ネピドー(首都)
揺れによる建物の損傷や、道路の亀裂が確認されています。一部地域では通信障害も発生しています。
※周辺国の状況については、タイのバンコクやラオス、ベトナム北部でも揺れが観測され、建物の一部損壊や物の落下などの被害が報告されています。
・タイ(バンコク)
タイのバンコクでは、建設中の30階建てビルが倒壊し、複数の死亡者や行方不明者が確認されています。倒壊したビルからの救出活動は進められていますが、通信障害や交通渋滞が救援活動の大きな妨げとなり、現地での支援が遅れている状況です。
・ラオス(ビエンチャン)
ラオスの首都ビエンチャンでは、強い揺れが発生し、一部の建物に損傷が報告されていますが、現在のところ詳細な被害情報はまだ確認されていません。ビエンチャンでは、余震の可能性があることから、市民に避難指示が出されており、安全確保が呼びかけられています。
・ベトナム(ハノイ)
ベトナムのハノイでは、地震による揺れで建物の損傷や物の落下がありましたが、現時点では大きな被害の報告はありません。市民は冷静に避難指示に従い、現在は徐々に通常の生活に戻りつつあります。
・中国(雲南省、四川省)
ミャンマーと国境を接する雲南省や四川省では、一部の家屋が損壊し、負傷者が報告されています。余震が続いており、現地当局や国際的な救援団体が救助活動を展開していますが、道路の寸断や通信障害により、支援物資の輸送や情報伝達に困難が生じています。
※日本人の被害状況等について、外務省によれば、現時点で日本人の被害報告は受けていません。在ミャンマー日本大使館は、在留邦人や旅行者に対し、安全確保と最新情報の入手を呼びかけています。
今後の対応について、引き続き余震や二次災害の可能性があるため、現地の指示に従い、安全な場所での待機や避難が重要です。また、国際社会からの支援が必要とされる状況です。
大きな地震で広い範囲で被害が広がっていると聞いて、とても心が痛みます。現地の方々がどれだけ大変な思いをしているかと思うと、胸が苦しくなります。少しでも早く支援が届き、安心できる環境が整うことを心から願っています。
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